本革製品の量産初品確認のため先日バングラデシュの委託工場に行ってきました。
バングラデシュは最貧国のイメージが強いのですが、現地に降り立つと余りある水資源と肥沃の大地に恵まれ、かつての路上で飢えに苦しむような人は皆無。目力が強く最初は睨まれてる?と思いきや、バングラデシュの血を引くモデルのローラさんがそうであるようにみな目が大きく、珍しい人・物を遠慮なく見つめる風習があるだけで、親日国家でもあるため極めてフレンドリーに接してくれます。
バングラデシュは昔から牛の飼育・革加工が盛んで、人件費の安さからイタリア・フランス・ドイツからの技術が流入したことで今や世界中の本革バイヤーが集まるアジアの聖地とも呼ばれています。
縫製工場ソーアップは同国首相から表彰されるほど海外への輸出実績を持つタンナーとのパイプも持ち、また同国の財閥系縫製メーカーに生産を委託しています。
ここの縫製工場は非常に物づくりが丁寧で、人件費の安さもあってか必要な部分には十分な時間を掛けます。
また、細かい手仕事となる接着作業や編み込みなども厭わず、日本だと何かと”できない”と言われてしまう工程が難なくできてしまう強みがあります。
また関税が低く(場合によっては無税)春節のような大規模な休暇も無いのでかなり委託し易い環境が整っています。
生地のようにカタログ定番品の無い本革ですから、ある程度のロットやロングスパンでの発注と多少余裕のある納期は必要になりますが、経済大国となった隣国での生産に行き詰まりを感じている方は是非ご相談ください。 |