原料を石油に依存しない、次世代材料の新素材として『クモの糸』が今注目されているそうです。
私たちがクモの糸と聞いて思い浮かべるのは細くてすぐ切れてしまうようなものですが、一本一本を集めて束ねると鋼鉄を上回る強度とナイロンを上回る伸縮性を持ち、鉛筆ほどの太さにすると飛行中の飛行機でさえも止められると言われ、世界一タフな繊維と言われているそうです。
又、耐熱性にも優れ300度超の熱にも耐え、重さもF1などの車体に使用されるカーボンファイバーより4割も軽量だということです。
クモは縄張り意識や共食いが激しく、蚕の様に人工飼育が出来ない為工業化が難しいと言われてきたそうです。世界中の研究者が100年近く、人工的に量産出来ないかと開発に挑んできましたが、実用化には至らなかったそうです。
ですが最近日本のベンチャー企業が世界で初めてクモの糸を量産化することに成功したというニュースが出ていました。
将来開発が進めば、人とぶつかっても怪我をさせないような自動車や着ていることを忘れてしまうような軽い防護服など、世界を一変させるようなものづくりが可能になると言われているそうです。
自動車の部品メーカーも協力しているらしく、今年中に試作研究施設を共同で開設し、2015年には工場を稼動させ、初年度は10トン程度の生産を目指すと書かれていました。
いつか車のボディにクモの糸が使われる日がくると思うと、とてもわくわくします。
先ほども言いましたが、人に怪我をさせにくくなるというのもすごいですが車体が軽くなるので、燃費もきっと驚くほどよくなるんだろうなぁ、とかF1のレースも今とは次元が違う速さになるんだろうなぁ、とか想像するほど楽しみになります。
私が生きている間に、ぜひクモの糸が実用化されればいいなぁと思いました。 |