先日フロアマットの生産工場を訪問し、設備や生産プロセスを視察しました。
フロアマットの大まかな生産工程は以下の通りです。
①マット原反裁断
・・・生産数によりプレス・手切りを選択
②オーバーロック加工
・・・裁断した生地端のほつれを防止
③固定具取付
・・・真鋳製ハトメが主流ですが、最近は樹脂製ロック式にも対応
④ヒールパットウェルダー加工
・・・運転席アクセルペダル付近のかかと接地部を補強
縫製業に携わる方なら、一見すると簡単な加工だなと感じられると思うのですが、その通りで比較的単純な生産工程です。ですが、縫製業を営む当社が自前の縫製工場で生産していないのは、タイトルにある『型』に理由があります。前述の工場では「プレス裁断用の抜き型」「手切り裁断用の厚紙型」等の『型』を多数保有しており、国内外を問わず様々な車種・グレード・乗員数別に可能な限り生産出来る体制を整えていました。この『型』情報こそがフロアマット生産メーカー価値であり、過去の車両取材や純正品・協力会社から入手し蓄積してきた「情報」「ノウハウ」「対応力」がお金に変わっていると言えます。
個人としても当社としても過去蓄積し積み上げてきた経験を「資産」とし、また新しいことにチャレンジすることで大きく成長していきたいと思っています。 |